加圧トレーニングとは?
加圧トレーニングの理論
加圧トレーニングとは、「適度な血流制限化で行うトレーニング」です。
以下はあくまでも私の解釈ですが・・・、
まず、腕の付け根(もしくは脚の付け根)をベルトを巻き、加圧します。
血管は静脈の方が動脈より浅い位置に有り、血管壁の厚さも静脈の方が薄いため、静脈に強く血流制限が起きます。
すると、「血液の戻りが制限される」ため、制限部より末梢である「腕(もしくは脚)」に血液が滞留します。
滞留しているのに心臓は血液を送り込んで来ます(動脈は静脈ほど制限されていません)ので、行き場を失った血液(静脈が強く制限されているため)が使われていなかった毛細血管を押し広げて行きます。
※この現象と一酸化窒素が血管壁を柔軟にすることによって末梢の血流が改善します。
圧をかけた状態(血液の戻りを制限≒低酸素状態)で筋肉を動かすことで、血液中の乳酸濃度が爆発的に上昇します。
※筋活動は糖を分解してエネルギーにし、乳酸を発生させる。加圧状態で筋肉の動員が高まることも乳酸濃度上昇の一因
この乳酸が筋肉内の受容体(レセプター)を刺激し、脳の下垂体から成長ホルモンの分泌を促すのです。
成長ホルモンは筋力をアップする以外にも脂肪を分解したり、怪我等の回復を促したり(血流も必須)、お肌を若返らせたり(こちらも血流が重要)します。
まさに「アンチエイジングのホルモン」と言えるでしょう。
と、ここまでまとめましたが、詳細はやはり図もあるオフィシャルサイトが解りやすいですね。
一度ご覧下さい。 加圧トレーニングとは
加圧トレーニングの主な効果
筋力アップ
様々な効果が謳われる加圧トレーニングですが、元々は「筋力トレーニング」だと言えます。
なので、真っ先に思いつくのは「筋力アップ」効果です。
もちろん一般的な筋トレでも当然筋力はついていきます。
ただ、やはりある程度以上の筋力をつけていくには「ある程度以上の期間」、「ある程度以上の負荷をかけて」、「定期的に」トレーニング、努力を続ける必要があります。
これはトレーニングが好きな方であれば良いのですが、そうでない方にはどうしても負担になってしまうでしょう。特に女性やお年寄りは適切な負荷を扱うのにある程度慣れが必要なことが多いので、その傾向が強いです。
さらにトレーニングには「正確なフォーム・適切な負荷」ということが重要になってきますので、効果を感じ始めるのに時間がかかってしまう場合もあり、それまでに挫折してしまうケースも多いのが実際です。
加圧トレーニングの場合、頻度が少なくても比較的効果が出るのが早く、トレーナーがその都度フォームを修正しながらトレーニングできますので、トレーニングに不慣れな方・抵抗がある方にもお勧めできます。
また、通常のウェイトトレーニングではある程度重い負荷を扱う必要がある(でないと効果が出づらい)ため、関節や筋肉にかける負担も大きくなります。(※ある程度の負荷は骨や筋肉、腱には必要)
一方、加圧トレーニングで扱う負荷(重量)は通常のトレーニングより軽いので、関節や筋肉にかかる負担が通常よりも少なく、リハビリやお年寄りのトレーニングとしても導入しやすいです。また、トレーニング時間も短く、精神的な負担も少ないので継続しやすいのではないでしょうか。
基礎代謝アップ
筋肉の発達や筋・運動機能改善、血流の増加により基礎代謝がアップ。それに伴い日常動作や運動による消費カロリーもアップするため、太りにくい身体・痩せやすい身体を手に入れることが可能です。
直接運動によってカロリーを消費することも効果的ですが、基礎代謝を上げれば運動しない日もカロリー消費を増やせるのでより効率が良いと言えます。
女性から「筋肉でごつくなってしまうのでは・・・」という心配も耳にしますが、元々女性は男性より筋肉がつきづらいので、例えばボディビルダーのような体形は相当な期間トレーニングと食事管理の努力を続けないと手に入れることができません(むしろ努力しても手に入らないことが多いくらい困難です)。
万が一、かなり筋肉がつきやすい方でも急激についていくわけではないので、途中で方針を変えることができます。
さらに、筋肉は同じ重さの脂肪よりかなり体積が小さいので、筋肉で重くなるのと脂肪で重くなるのとでは見た目が全然違います。ご安心ください。
アンチエイジング・若返り
加圧トレーニング後には通常時の数百倍もの成長ホルモンが分泌され、さらに血行改善・毛細血管の活性化も加わることで、様々な若返り効果を引き出します。
シェイプアップ(脂肪燃焼)、冷え性の改善、免疫力アップ、肌のツヤの改善(プルプル感のアップ)等がおこる加圧トレーニングは究極のアンチエイジングとも言えるのではないでしょうか。
加圧トレーニングにおける「若返り」「アンチエイジング」効果は、先に述べた血行改善、老廃物の除去という効果も関連しますが、なんと言っても「成長ホルモン」の分泌促進が大きいのではと考えます。
成長ホルモンは免疫機能の強化、体脂肪の減少、骨の成長などのはたらきがあり、さらには皮膚の弾力を増加させたり老化を遅らせたりといった美容に関する作用もあります。 しかし、成長期を過ぎると分泌が低下してしまうため、成長ホルモンを大量に分泌させる加圧トレーニングが「若返り」「アンチエイジング」として脚光を浴びるようになったのです。
血管壁も柔軟になり、毛細血管も活発になるので、「血管年齢」も「若返り」を果たすと言えるでしょうね。 こちらの方が重要という方も多いと思います。
リハビリ効果
骨折等、怪我からの回復力アップ。寝たきり予防。負担が軽い為、関節や筋肉を痛める事がないので、高齢者の方も安全に取り組めます。
また、成長ホルモンは「使った部分」ではなく「必要としている部分(損傷部位等)」へ優先的に行きわたりますので、負傷部位(骨折等)を動かせなくても怪我からの回復を早めることが可能となります。
短期間・短時間で効果を出したい方。加圧トレーニングを是非お試し下さい!